夏の日差しと狼のいろ。




立ち上がり、ウルーを見た。


「よかったら、私と一緒に…来て?」

そしてちらっとアルをも見る。


「よかったらアルちゃんも…」


アルは急に名前を呼ばれ、ビクッとする。


ウルーの腕にぎゅうと力をこめ、ウルーを見上げた。


どうやらウルーに任せるらしい。


ウルーは薄く微笑して、
 「ああ。」と言った。


ツキはぱあっと顔を輝かせると、微笑んだ。


大好きなウルーとちょっと変わってるけど、今はいい子なアルちゃん。


二人と旅ができる。

ツキは怪我も忘れて踊り出してしまいたい気分だった。



しばらく三人で楽しみに浸っていたが、不意に、アルが尋ねてきた。
 

「…なんで二人は耳を出したままなんですか?」

さも不思議そうに聞く、人間姿のアルの頭には猫の耳も、尻尾も見えない。


ツキはびっくりして聞き返す。


「え?しまえる…?の?」



頭にたくさんはてなマークを浮かべツキは首を傾げた。



アルは呆れたようにツキを見ると、次にウルーを見上げた。


 「ウルー様?」


アルの疑問に、ウルーは頭をかくと、目を逸らす。



「俺も…わからない」



アルはびっくりするように琥珀色の目を見開いたが、やがて自分の頭に触れると言った。