夏の日差しと狼のいろ。




ウルーはアルから顔を背けると、ツキに振り向いた。



「俺が何であの場所を離れていられるかわかるか?」


ウルーの目は真剣で怒っているのがわかる。


自分に怒ってるわけじゃないけど。


ツキは首を振った。

ウルーは再びアルに向き直ると、睨みながら、言う。


「お前だな?」

アルはびくんと身を縮めるが、少し前までみたいに目だけはツンとさせた。


「そうです、けど…」


二人の会話についていけずツキは首を傾げる。


そもそもこの二人が何故知り合いなのか、わからない。


ツキがうんうんうなって考えていると、急にアルが立ち上がった。



「だって、私!ウルー様見つけたかったんです!
だから、毒蜘蛛を送りこんだら見つかると思ってっ」


アルは首をブンブン振りながら怒り、ツキを睨みつけた。


「せっかく見つけたのにあんなのと一緒に
  仲良くしてるんですもん!」




ツキをびしりと指差し顔を真っ赤にして怒るアルからはあんなに恐怖を感じた白猫が想像できない。