夏の日差しと狼のいろ。




次の瞬間、白猫は怪我など気にせず、その場でくるりとまわった。


「きゃ!?」


目の前が急に薄ピンクの光につつまれる。


もくもくと煙がたち、何も見えなくなった。



しかしツキは咳こむと同時に、気がつく。


横でウルーがぴたりと体を強張らせ、動きを止めている。


ツキはつられてその視線の先を見る。



「…!?」

ツキは驚き、目を見開く。




そこにいたのはさっきまでの白猫ではなく、14歳くらいの小柄な美少女だった。


美しく透き通ったように白い肌。

ほんのり白く発光するようなほど白銀の上にほんのり薄ピンクを帯びた髪。

長いまつげ。



 
何処かの貴族と思うほどだ。


実際に少女がまとっている服はまるで貴族のそれだ。



「あの…誰…ですか?」


もちろん白猫だとわかっていた。
でも、信じられない。


美少女白猫はふう、とため息をつく。


「何言ってるんですか?馬鹿なんですか?知ってますけど」


白猫は完全に馬鹿にしたようにこい琥珀色の宝石なような瞳を細めた。