夏の日差しと狼のいろ。



手の内にあったのは夢で出てきたあの、青い石のペンダントだった。


それは幻覚でもなんでもなく本当にツキの手の中にある。



(夢じゃなかった…?)


青く綺麗に光るそれは夢でなくとも現実味がないほど美しい。


 
ツキはしばらくそうしてペンダントを見詰めていたが

やがて顔をあげるとまた心配そうにこっちを見ているウルーに声をかけた。


「コレ、つけて」

ツキはそういうとペンダントをウルーに手渡す。



しかしウルーはそれを受け取ると「?」と首を傾げた。




「どうしたの?」

「いや…何か見たことある気がするんだ」



ウルーはペンダントを食い入るようにのぞいている。



やっぱり…何かイミ、あるのかな…



ツキは夢のことを思い出しかけ、
ブンブン首を振った。


(あんなのはただの夢。
ペンダントも…もともとココにあったんだ。)




ツキは自分に言い聞かせるとウルーに向き直った。


「私もそんな気がしたんだけど…きっと、気のせいだと思う!」


にこっとツキが微笑みそう言うと、


ウルーも諦めたように微笑し ふむ、と息をつきうなずく。



そしてそのペンダントをツキにつけてくれた。