夏の日差しと狼のいろ。



「っ!!」


ツキはばっと体を起こす。

「ウ…ルー…」


目の前には心配そうな顔をしたウルーが居た。


そしてよくよく辺りを見回すとそこは自分の部屋だ。

さっきまでの暗闇は消えていた。

もちろん水も。

ゆめ…?


ツキが呆然としているとウルーがぺちっとツキの頬を軽く叩いた。

「大丈夫か?」

どうやら目を覚まそうとしてくれているらしい。


ツキは上の空で小さくうん、と言った。



それを見て、ウルーは心配そうにツキの頭に手をぽんと置くと、撫でた。


「どうしたんだ?」



「!」


ツキは頭を撫でられ今度こそ普通にびっくりして、少し照れると笑って、返事した。


「だ、大丈夫だよっ、怖い夢見てただけ。ありがとう」



そういうとウルーはほっとしたように顔を緩めた。


ウルーのおかげでツキも落ち着くとまずは自分の手を見た。




「ー…あ」