シルクが行ってしまうと部屋は静寂に包まれた。
「……。」
横にはクッションの上で包帯がぐるぐる巻きの白猫がいる。
今、急に起きたら嫌だな…
ツキはちょっとそんなことを思いながら、ソファーに寝転ぶ。
時刻はすでに3時を過ぎていた。
疲労と、怪我のだるさですこし眠い。
「…んー…」
すこし目をつむり、うつらうつらしだしたころ、ウルーが戻ってきた。
「ツキ?」
ウルーに声をかけられ、ツキははっと起き上がる。
「ふぁ…ウルー…」
ツキは目をこすりながらソファーから立ち上がると
依然、すこしふらふらしながら自分の部屋へ向かった。
ウルーが白猫を抱え、ついて来る。
部屋へ入ると、白猫をクッションごと寝かせ、ウルーを座らせた。
「ちょっと、痛いかも」
言うとウルーが頷いた。
ツキはそれを確認すると治療にとりかかる。
あちこちに切り傷があった。
ツキはできるかぎりシルクの真似をして治療をした。
やっぱりシルクより下手だけど。

