夏の日差しと狼のいろ。




そんなのは、嫌。

冒険へ出かけたところで自分のことがわかるという確証はない。


でも。



「ちゃんと、いつか帰ってくる」

ツキはちょっと涙目でそう言った。


シルクはため息をつき、微笑む。


「当たり前でしょ」

そう言うとソファーから立ち上がった。


そしていつも通り明るく言った。

「私は寝るわ真夜中だから眠くて眠くて」


シルクは本当に眠そうにあくびをすると、ツキに救急箱を渡した。


「アンタが狼くんの治療してあげなさい」
そう言うと、すたすたと寝室に向かってしまった。


ツキはその背中をソファーに 座ったまま見送った。