夏の日差しと狼のいろ。



》Sideツキ



ツキは風呂からちょうど上がって鏡の前に立った。


「……」


やっぱり傷口がちょっと開いちゃったかも。

ツキは一人思うと、自分の顔をみた。

頭にも傷があって、頬にも傷がある。

更には殴られた無数のアザがあり、手の傷は今だ血が出ていた。

手首も強く縛られていたせいかうっすらとアザができていた。


しかし、さっきまでのふらふらした感じは大分マシになったし、なにより綺麗になった。

いくら傷が開くと言っても血がこびりついたままの髪は嫌だし、気持ちが悪い。


ツキは少しふらつきながらシルクのいる部屋へ向かった。


ちょうどウルーが出てきて、何やら申し訳なさそうにツキを見てきた。


しかしそのまま、シルクに風呂に入るように言われていたのか、風呂場へ向かっていった。


(傷…開いちゃうかも…?)


ウルーもひどい怪我なので心配だったが、 とりあえずツキは部屋に入った。


きっと中ではシルクが、包帯や薬を用意して待ち構えている。



「治療、するわよ」


案の定、シルクは救急箱を膝にのせて、待ち構えていた。そういうとツキをソファーに座らせた。