夏の日差しと狼のいろ。



シルクはふん、と鼻をならすと白猫を抱えて奥の部屋へ歩いていった。


ウルーはふぅっとため息をつき思った。


(気がつよい人だ…)


「……」

しばらくして、ウルーがぼんやりしていると、怪我の治療をされた白猫を抱きシルクが戻ってきた。



白猫は治療はされたもののぴくりとも動かず、目も開けない。


「さぁ」

シルクは持ってきたクッションにそっと白猫を寝かすと、さっき机におもいっきり置いた鍋のふたを開けた。


それを器に自分のぶんとウルーのぶんをとりわけ、机に置いた。



そしてウルーの向かいに座った。


シルクの気の強そうな瞳につい、黙りこんでしまった。


しばらく沈黙が続くがやがてシルクが口を開いた。


ウルーはついほっとした。このまま沈黙が続くと気がめいってしまいそうだからだ。

「まず聞くけどね?何があったのかしら?」


何、とはこの傷などのことだろう。

なんと答えればいいのかウルーは口ごもった。


「…闘ったたりとか…色々だ」


あやふやな答えにシルクはウルーを睨みつけた。