夏の日差しと狼のいろ。



奥の部屋につくと、シルクはどうぞ、というように椅子をさした。

テーブルなどもあるのでここは食卓のようだ。


ウルーが椅子に腰かけるとシルクはキッチンのほうへ歩いていった。


なにをしにいったんだ?とウルーが思っていたのもつかのま、

キッチンからは何かを調理する音が聞こえてきたので多分何か作っているんだろう。


キョロキョロと部屋を見回す。豪華でも貧相でもない、落ち着いた感じの家だ。

ぼうっとしていてしばらく、白猫を抱えたままのことに気がつく。

白猫は依然としてぐったりと動かない。

ウルーはそっと白猫をテーブルに置いたー…

「ちょっと!」

「!?」


キッチンから鍋を抱えたシルクがこちらに向かって叫んだ。

な…なんだ?俺が何か…?
 

ウルーはわたわたと椅子から立ち上がり、シルクのほうを見た。

「!?…?」


シルクはわなわなとしてウルーに近寄ってきた。



ドンッ!


シルクは鍋を勢いよく机に置くと、白猫を抱えあげた。

「怪我をしてるのに、テーブルに寝かすなんて…わかった、貴方馬鹿なのね」


シルクは唸るように、そして呆れ返った顔で言った。


「いくら猫でも怪我してるんだからちゃんと治療しなきゃダメでしょ」


そのわりに、ウルーの傷の治療はしていないが…

ウルーはそんなことを考えたが、「悪い」と言っておいた。