「ふううー。いやぁ、きれいになった!!上出来上出来!!」


床の見えないごみ屋敷と格闘すること数時間


もうあたりは真っ暗

現在夜の10時です!


「え、まじか!!もうこんな時間か!」


「お前気づかなかったのかよ。」


後ろからあきれたような声がした。


私が後ろを振り向くと


「ふ、服を着ろーー!!!!」


「べつにこれくらいいいだろ。」



いやいや

彼氏いない歴=年齢

の私にとっては上半身裸の男を見るだけでも

刺激が強すぎます。


し、しかもこいつ何気に腹筋割れとる・・・。


いじめられっこのくせに・・・。


「じゃ、じゃあ私帰るからね!帰るっていっても隣の家だけどね!ばーかばーか。」



もはや自分でも何言ってるかわかんなくなってきた。


「ちょいまて。」



はい。といって渡されたのは可愛い白クマのついたストラップ。


「ほへ?これなんですか?」



「合鍵だ。」


「は?なんの?」


「・・・お前の頭は海綿でできてるのか?」


し、失礼なっ!!


「俺の家のだ。明日起こしてくれるんだろ。」


「は、はい。」



くそっ。不敵に笑う猫さんに一瞬見惚れてしまったことは絶対に内緒だ。