涙がぽとりぽとりと、コンクリート張りの地面に落ちる。 自分が作る水玉模様を目にしながら、わたしは少しずつ、冷静になった。 次に何をすればいいだろう? 後、何を考えればいいだろう? わたしに、何ができるだろう? 泣いてる場合じゃ、ない。 そんなヒマがあったら、さっさと行動しろ、志穂!! そう考えていると、羽鳥先輩が、ふうっとため息を吐いた。 「悪い。からかい過ぎた」 …………え?