12年目の恋物語


結局、体育が4時間目だったから、陽菜はお昼には帰ってこなかった。



叶太くんが陽菜の荷物から、お弁当を取り出して、保健室に向かうのが見えた、

ちょうどいいとばかりに、わたしは、大急ぎでお弁当を食べた。



「ちょっと、出かけてくる!」



どこ行くのと聞く間も与えず、わたしは、教室を飛び出すと、足早に階下の2年の教室へと向かった。



羽鳥先輩に会うために。



思い立ったが吉日だ。



会えなかったら、伝言を頼もう。

最悪、先輩の入っている部活を聞き出して、そこに押しかければ会えるだろう。

それでも、ダメなら、明日の朝、靴箱か教室で待ち伏せをして……。



けど、あっさりと、先輩は捕まった。