結局、体育が4時間目だったから、陽菜はお昼には帰ってこなかった。
叶太くんが陽菜の荷物から、お弁当を取り出して、保健室に向かうのが見えた、
ちょうどいいとばかりに、わたしは、大急ぎでお弁当を食べた。
「ちょっと、出かけてくる!」
どこ行くのと聞く間も与えず、わたしは、教室を飛び出すと、足早に階下の2年の教室へと向かった。
羽鳥先輩に会うために。
思い立ったが吉日だ。
会えなかったら、伝言を頼もう。
最悪、先輩の入っている部活を聞き出して、そこに押しかければ会えるだろう。
それでも、ダメなら、明日の朝、靴箱か教室で待ち伏せをして……。
けど、あっさりと、先輩は捕まった。



