12年目の恋物語


月曜日。

梅雨時なのに、今日も晴れていた。



もしかしたら、休みかもしれないと思っていた陽菜は、登校していた。

だけど、顔色がよくない……ような気がする。



叶太くんから、あんな話を聞いたから、

そんな気がするの?



と、一瞬思ったけど、そんなことはない。

明らかに、体調が悪そうに見える。



「おはよう、陽菜!」

「……あ。おはよう、しーちゃん」



笑顔に生気がない。

思わず、陽菜のイスの横にしゃがんで、陽菜の顔をのぞき込んだ。



「大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」



と陽菜は、いつものように優しい笑顔を浮かべて、うなずく。

けど、ぜんぜん大丈夫に見えない。



週末、寝込んでいたと聞いたから、そう見えるの?

もしかして、これまでも、穏やかな笑顔の裏には、何かが隠れていた?



……分からない。



体育の時間、陽菜は保健室に寝に行った。

一瞬抵抗したけど、結局、叶太くんに連れられて。



その暗い表情が、体調が悪いせいなのか、叶太くんといるからなのか、分からなかった。