わたしに、何ができるんだろう? 日曜日の会合の後、歩きながら、電車に乗りながら、ずっと考えていた。 陽菜と叶太くんのために、 わたしは、何ができるんだろう? わたしは、陽菜と叶太くんが大好きだ。 特に、陽菜が大好きだ。 あの子の優しさが、大好きだ。 暖かい笑顔が、大好きだ。 あの子の優しさは、決して、表面的なものではなくて……。 それは、誰もが持っているようなものではなくて……。 わたしは、昔、陽菜に助けられた。