「ねぇ、琉斗??」


「やめろ。」


「聞いて??」


「聞きたくない。」


「お願い、あたし達いまから「何も言うな!!!!」」








「      別れよう     」




あたしは琉斗の言葉を遮って言った。


「何も………言うな。」


「お願い、そうしよう。」


「なんでだよ…………。」


「琉斗はあたしより他の子といる方が良いよ。」


あたしは逃げてる。


琉斗に直接『別れよう』と言われることに。


「俺は」


その時、琉斗のケータイが鳴った。


また………………女の子かな??


その電話に出るのかな??


あたしはいつの間にか手に力を入れていた……………。


あたしは自分自身を抱き締めるように包み込んだ。





しかし………………その想いは届くことはなかった…………。