世界が逆転した日

「あっ...すみません。」

ニヤニヤしながらCDを眺めていたら知らない人にぶつかってしまった。

背の高い、茶髪の...。

えっ...。

そんな、まさか。


「いえ、こちらこそよそ見して...、
えっ!?あっちゃん!?」


気付かれた!?
しまった、うかつだった。

今まで知り合いに会う可能性を全く想定してなかったわけではないけど、
こんな大都会ですれ違っても気付かれないだろうと思っていた。

どこかで油断していたんだ。
俺も、明宏も。

それに気付かれたとしても、俺が女の子として生きているなんて誰も信じないだろうって。
身長もカラダも今までとは違うんだから。