「お、お腹すいたろ?
俺!朝ごはん作ってくる!
明宏は早く顔洗ってきて!」


俺は明宏の腕を振り払って、台所に逃げ込んだ。


...危ないところだった。
危うく明宏と、き、キスとかするところだった。

いや、それ以上のことしちゃってるわけだけど!
だけど、それは一回だけだし!
若気のいたりというやつで。
誰だって間違うことはあるよね!?


俺は明宏とイチャイチャするために、こっちの世界に戻ってきたかったわけじゃないんだ。
明宏をひとりぼっちにしたくなかっただけ!
恩人に恩を返したかっただけ!