世界が逆転した日

「違うよ!俺が好きだって言ってるのに、なんで信じないの?
俺の気持ちを勝手に決めつけないで。」


「そもそも...、恋なんてそんなもの自体が錯覚なんです。
麻薬と同じで、一時的に脳が興奮状態になっているだけなんですよ。
俺のこの気持ちだって...。」


...だったら、恋ってなんだよ?愛ってなんだよ?
俺と明宏の間に愛がないと言うのなら、世界中のどこにあるんだよ。

どこにもそんなものないんだよ!


「なんで...、なんでそんなこと言うんだよ。
いつも難しいことばかり言って、俺には全然分からない!

錯覚だから何!?
思い込みだから何!?
俺は!今!明宏が好きだ!!
それじゃだめなの?


明宏のばか!わからずや!
明宏なんて...、大嫌いだ!!」


自分の年も忘れて明宏を罵ったあと、彼が止めるのも聞かずに家を飛び出した。

明宏に必要とされないのなら、この家にいる資格もないし、いたくもない。