そしてその男の子は教室に現れるなり、私にこう言ったのだ。 「凛也の弱点はおまえだ。」と。 どうやらこの男の子は凛也くんにライバル意識を持っているらしい。 まぁ、凛也くんってなんでも出来ちゃうもんね。 うんうん、と納得しつつも、ある疑問が浮かんだ。 「私が…弱点?」 「に決まってる。だって、いつも一緒にいるじゃねーか!」 よく意味が分からなくって、首を傾げる。 するとその男の子はあろうことか私を殴ると言ってきた。 …なんという悪ガキだ! .