「ほんとですって!こいつが、あの紅山凜也の噂の彼女です!」 「凜也くん!?」 その名前を口にした瞬間、ヒロちゃんのオーラが変わる。 「…っ、はは!」 そして、笑いながら私に近づくと、肩をぐっと掴んで引き寄せた。 「そいつはちょうどいいじゃねーか!」 そして、家のなかに向かって、大声で言った。 「おまえら!…今日からこいつが俺の婚約者だ!」 .