次の日。 昨日と同じような場所で、また誰か立っている。 ヒロちゃんかな?と遠目で見ていると、どうやら違うみたいで。 その人の前に差し掛かったとき、その人にいきなり肩を捕まれた。 「っ!?」 びっくりして振り返る。 すると、怖い顔をした男の人が、私の肩を力強く掴んでいた。 「粂井茅沙だな?」 「え、あっ、はい。」 名前を問われて反射で頷いてしまう。 すると「来い」の言葉と共に、私は腕を力強く捕まれ、引きづられるように車に乗せられた。 .