「…茅沙。」 後ろから声をかけられて、びっくりして振り向く。 そこには部活帰りであろう凛也くんが立っていた。 そんなに長話してたのか…。 どうせなら、もうちょっと話してたらヒロちゃんも凛也くんに会えたのに。 タイミングの悪さにくすっと笑うと、凛也くんは怪訝そうに眉をひそめた。 「さっきの、誰?」 「ヒロちゃんだよー!」 さっきここで知り合って、今までお話していたことを話す。 すると、話しているうちに凛也くんが纏っている雰囲気は冷たいものとなっていった。 .