何故あのとき、私は凛也くんから逃げなかったのか。 普通だったら、あの男の子のように怖くなって逃げるはずだ。 なんていったって、凛也くんはふりだとしても殴ろうとしたのだから。 でも、そのときの私には全く怖く感じず、ましてや頼もしいとまで思えてしまったのだ。 うん、不思議。 それからも、凛也くんの性格が現れることは度々あった。 .