「だから、君にも茅沙に近付く害虫は追い払ってもらえると助かるんだけど…。」 そう言うと、その女は何かを決心したような目をした。 「別にあなたのためではないけど、茅沙のためにも害虫駆除励ませてもらうわ。」 そう言って屋上から出て行った女。 そのドアの閉まる音が聞こえた後、俺の口元は軽く緩んだ。 これで茅沙が変なのにひっかかる心配はしなくて良さそうだ。 .