「俺の印。」 「印………?」 よく分からず、凛也くんに尋ねる。 そんな私の反応に満足したのか、凛也くんは急にご機嫌になった。 「うん、まだ分からないならいいや。」 今だに悩んでいる私の頭を撫でる。 凛也くんがいいって言うなら、いいのかな、という気分になってきたとき、「それと…」と凛也くんは付け足した。 「明日、誰かによく分からないこと聞かれたら、『凛也くんに聞いて』って答えなよ。」 その言葉に私は頷いた。 .