半分びっくり、半分嬉しさで涙が止まる。 その言葉を言われて、私は自分がとても大人になったかのように感じてとても嬉しかった。 だから浮かれていたのだ。 後ろで凛也くんがこちらをジーっと見ているとも知らずに。 「…私が?」 「おまえがいいんだ。」 ドラマの台詞通りに話が進んで行く。 このあと、私は台詞通りに「喜んで!」と言うつもりだった。 でも、その言葉は凛也くんによって言えなくなってしまった。 .