中学の頃の美香ちゃんは、所謂クールキャラで通っていたらしい。
友達もたくさんいて、いつも笑っていた。
でも、周りの自分に対する考えが"クール"だったせいか、とても漫画を書いているだなんて言い出せなかった。
そんなある日。
学校帰りに投稿しようと持ってきていた原稿を、たまたま鞄を漁ってきた友達に見られてしまった。
それから、その周りの友達の態度が急変したのだ。
みんなから「キャラじゃない」「キモい」「私たちに秘密とか信じられない」だのと散々叩かれ、人が信じられなくなってしまった。
そして、一人でいることを好むようになったんだ。
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