「それ、漫画だよね?……すごい!出来上がり前の漫画、初めて見たよー!」 にこにこと笑って言うと、途端に美香ちゃんの震えが止まる。 そして、こちらを恐る恐る見上げて言った。 「キモいとか思わないの?キャラじゃないような私がこんな可愛い感じの漫画を書いてて…。」 「全然!むしろ、なんか嬉しい。」 近付けた気がする。 そう言った瞬間、美香ちゃんは泣いてしまった。 一瞬戸惑ったけれど、美香ちゃんに近づき、背中をさする。 落ち着いてきたとき、美香ちゃんはぽつぽつと話し出した。 .