返して貰おうと必死に抵抗する。 そんな私を横に、凛也くんは黙々と山作りに専念していた。 そしてとうとう半泣きになった頃、その男の子は私に言ったのだ。 「おまえ、俺の女になれ」と。 その台詞は、当時、お母さんたちの間で流行っていたドラマのワンフレーズで、私も見たことがあった。 まさか、その言葉を私が言われるだなんて…! .