そして中３。
受験勉強が始まり、私も周りに負けないよう、必死で勉強する。
だから凛也くんに構っている暇はないはずなのに、何故か凛也くんがいつのまにか傍にいるのだ。
あれ、凛也くんも受験生じゃ？と思ったけど、凛也くんめちゃくちゃ頭いいし、今さら勉強しなくても良いらしい。
それに、もうスポーツ推薦で行く学校も決まっているから、余裕なのだと言っていた。
正直、凛也くんと一緒にいられるのは嬉しかったりする。
凛也くんから離れようと思って決意しても、何故か結局は凛也くんの元に戻ってしまう。
なので半諦めの入った今は、この凛也くんとの距離がとても落ち着くものだと気づき、抜け出す気さえ最早なくなっていた。
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