そんな凛也くんの性格が表に現れたのは、一緒に通っていた幼稚園での出来事でだった。


その日、私はいつも通り砂場で凛也くんと一緒に大きな山を作っていた。

今思えばこのときには既に凛也くんの言うことを聞いて山を作っていた気がしないでもないが…。


それはおいておくとして、その大きな山をつくるために必要な、水を入れる小さなバケツをある男の子に取られたのだ。











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