「で、でもこんなところ!」 耳をすませば、ペンを動かす音やページを捲る音、さらには誰かのひそひそとした話し声までもが聞こえてくる。 そんな状況で!?と縋るように凛也くんを見たけれど、気にしてなさそうなその顔に、長年の経験から諦めるしかないことを悟った。 「じゃあ、まずは俺が見本見せるから。」 そう言っていきなりしゃがんだ凛也くん。 びっくりしている間に、凛也くんの手は私のふとももの内側にまわった。 .