私から離れて座ると、何かを確かめるように首筋を触る凛也くん。

私も自由になった体を起こすと、凛也くんの顔をのぞきこんだ。



「ご、ごめん、やりかた分からなくって…っ!」


何も言ってくれない凛也くんに不安になる。

そんな不安は余所に凛也くんは今まで見たこともないぐらい楽しそうに笑い出した。


「茅沙っ、これはないってっ。」

私のつけた痕を指さして言う。


「上手にできるようになるまで、これから休みの日は毎日練習しなきゃね。」

にやりと笑った凛也くんにぞっとする。
これから毎回休みの度にあんな恥ずかしいことさせられなきゃいけないのか…。


耐えられるかな、なんて怖く思いつつも、あんなに楽しそうに笑う凛也くんが見れるならいいかな。
凛也くんにつられて、私もつい笑顔をこぼした。








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