「俺も茅沙のことならなんでも分かるよ。だからご褒美、頂戴?」


凛也くんが何を言ってるか理解したとき、私の顔は今までにないぐらいに赤く染まった。



「そんなの無理だよっ!」

抵抗するけれど、私の体は凛也くんの体に邪魔されて逃げることができない。



「俺のこと好きなら、出来るはずだよね?」

そう言われて、私にはもう出来ないなんて言葉は言えなかった。




「んっ…」


勇気を振り絞って首筋に口をつける。

でも、肝心の痕のつけ方が分からない。


確か、こんな感じで…。
自分がされるときのことを思い出して、ぐっと肌に吸い付く。



「っ!」



すると、かすかに漏れた凛也くんの声。
その声に反応して口を話すと、そこには私の歯型が残っていて、僅かに血が滲んでいた。








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