そして、私はそれからも凛也くんの言う通りに生きてきた。 凛也くんがそうと言えばそうだし、違うと言えば違う。 凛也くんの言うことはいつも正しく、正論だった。 だから、私は気付かなかったのだ。 自分が凛也くんにパシられていたことに。 それに気付いたのは、小5の頃の友達の一言だった。 .