考えれば私は物心着いたときから自分で考えて行動に移すなんてことはなかった。

いつも凛也くんの後を凛也くんが言う通りに進んできた。



それも今日までにしようと思う。






これからは、凛也くんの後について行く幼なじみなんかじゃなく、隣を一緒に歩けるような恋人同士になりたい。



そんな思いを持ちながらたどり着いた裏庭には、一人、私に背を向けて歩き出そうとしている姿があった。






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