「ねぇ茅沙。いったいどういうことなのかな?」 しばらくして、真面目な顔で私の元に来た美香ちゃん。 いつもみたいににこにこしてるんじゃなくて、心なしか眉間に皺がよっている。 その様子から、美香ちゃんが怒っているということは明白だった。 「な、何が?」 怒っている理由が分からなくって、聞き返す。 美香ちゃんを怒らせるようなことしてないと思うんだけど…。 私が尋ねると「来てっ!」と腕を掴まれ、そのまま引っ張られるように屋上に連れて行かれた。 .