感想ノート
-
森ゆかり 2009/06/25 08:14
-
●君は今日も来た。
小さな白い野の花を握り締めた君はなにかをこらえるように唇をへの字に引き結んで、じいっとただ一点を見詰めてる。
君の黒い大きな瞳の先には、丸い帽子をかぶったような形をした音の出る信号機が立っていて、その足元へ君は握り締めていた手のひらをほどいて野の花を落とす。
ここはアブナイ、よ?
君には届かない声を張り上げて、僕は一生懸命に訴えた。
ハヤク、ハナレテ!
だってここには、スピードオーバーの車がよく突っ込んで来てしまう。
君の小さな身体は、そんな衝撃に耐えられたりはしないんだよ?
君に届く筈のない言葉を一生懸命に紡ぎながら、触れる事の出来ない身体に虚しく身を寄せる。
それを感じ取れる訳はないのだけれど、君は噛み締めた唇から微かな血の匂いを漂わせながらも、再び拳を握っと、クルリと向きを変え走り去ってしまった。
この方向なら家に向かうだろう。それなら車の多い道はもうないから安心できる。
ホッと胸を撫で下ろした瞬間を見計らったように。
「そろそろ、此処を離れてはいただけませんか?」
そんな声が響いてきた。
「ヤダ。」
返答はいつも同じ。
「こんな事を続けて、なんになるって言うのです?
貴方がいくら尽くしても、あの人間のコドモには全くわからないんですよ?」
「イイ。」
続いている言葉を断ち切るように口を開く。
「いいんだ。
悪戯を神様に叱られて、罰として小さな仔猫に生まれ変わった僕に、あの子は惜しみなく愛情を注いでくれた。なんのチカラも持たない小さな僕に名前をくれた。身代わりに車にはねられた位じゃ、あの時の恩を返せていない。
例え、もう二度と輪廻の輪へと戻る事が出来なくなるとしても、僕はあの子を見守る事を止めないから。」
きっぱりと言い切った僕に、背中に羽根を生やした猫神様は溜息をついた。
「貴方が理解出来ません。しかしそれもまた道なのでしょう。」
ぱたりと長いシッポで地面を打つと、猫神様はふわりと浮かび上がっていく。
次に生まれ変わるよりも、あの子にずうっと憑いて護りたい。
そう思ってしまった僕を無理に連れて帰らない猫神様に、僕は感謝の意味を込めて。
天に向かってニャアと鳴いた。森ゆかり 2009/06/25 08:07
-
ここのところ、夜中起きていられません〜(笑)
初めてお題と文字制限のある執筆にチャレンジして、改めて小説の創作の難しさを再認識しました。
だけど悩みながらも、書いててすごく楽しかったです!
えいっと飛び込む勇気も時には大切ですね(笑)
まずは発想力と表現力を養うのが今後の自分の課題です。
皆さんの作品を読ませて戴くのも、とても楽しくて刺激になります!
なのに、感想を書けなくてすみませんでした。次回からはちゃんと書かせてもらいますね。
次回はどんな文学喫茶になるのか楽しみです。咲 七織 2009/06/25 07:54
-
(ちょっと顔だし!←かなり切迫してるっ)
そうですね、かわいさに悩みまくった十日間とちょいでした……。
七織さんのアドバイスがですね、今回一番しっくりきたんですよ。冒頭の墨のシーンが長い。あそこを減らせば人形の(ちょっとシュールな)かわいさをもっと出せたはずなのに……。
っていうか、こう言っては辛辣ですが、雷神さんにはもう少しがんばってもらいたかったです。
放棄した感が見て取れちゃったのが残念どころ。紅 憐 2009/06/25 03:39
-
←社員寮引越で大わらわ
今回はやはり、かわいくならなかったのが大問題だな。
どうしてもかわいさが表現できず、無理に入れてストーリーがおかしくなるくらいならと放棄。
お題をオミットした時点で失敗作なんだよな…疾風雷神 2009/06/25 02:52
-
今ケータイのボタンが壊れていて、文章書いてる時に気を抜くとカーソルが飛びます。さらに勝手にページを戻されたりもして、昨日も折角書いた感想を消してしまい泣きが入りました………。
(TOT)
なので、この文は3行ごとにコピーしながら進んでいます。
(^_^;)
では遅くなりましたが感想を。
>やけどさん
すごく地はしっかりしている作品だとは思うのですが………、ご自身も言われているように、説明が上手くなされてない部分がある為、何というか、「絵の物凄く上手い紙芝居を、セリフ無しでパラパラめくってる」ような感じがしました。
いっそのこと、彼女の視点オンリーで行っても良かったのではないでしょうか。
>ねもさん
男女の心の触れ合いが美しく、素晴らしい作品だとは思うのですが、難を言えば、ダンディーという言葉を意識し過ぎたのか、少し全体的におとなしめな印象があります。もう一押し、どこかにインパクトが欲しかったかな?
つづく。スマイリー 2009/06/25 00:32
-
ちなみに
私は忙しいので、ちょっと引っ込みますが……カフェは、店主がというより、みなさんの空気で回してくださいましね?
ほんっと体が二つほしいくらいですから。じゃっ!紅 憐 2009/06/25 00:20
-
どもども〜
ゆかりしゃん無理はダメですよ。でも作品読んでみたかったです。
今回の企画めっちゃ楽しくなかったですか?あたし楽しかったです。みんなの困惑ぶりが(笑)
いつでもフェアですが、自分で選ぶ事で、よりフェアな感じと、挑戦って感じがよかったです。
自分的には言わずとも……お題の使い方ですよね。はい、成長してないです(-.-;)次回こそは!←前も言った
一人反省中。
(ゆかりしゃん出してね)藤乃 2009/06/24 23:18
-
ゆかりん
滑り込みセーフですからどうぞ(笑)
大丈夫、あくま反省する人は反省する、ですから。
まあ……帰ってきて見てだれの反省文もないのは、いろんな意味で仕方ないっか、な気持ちですが。
ペンペン
だって、あくまでもカフェのなかにある小屋ですから。ちなみにガスと言っても、床暖房のガスです(なぜこの時期に)紅 憐 2009/06/24 23:02
-
え?
滑り込みで今夜提出は不可?←ずうっと倒れていて、只今仕事の追い込み中な人←なら、働け!(笑)森ゆかり 2009/06/24 18:33
滑り込みアウトですが、とりあえず晒してみたくて持ってきました。
なんだかなぁな出来ですが、この前の2つは半睡眠状態で小人さんが筆記したものなので、内容はまるで宇宙からの交信のような……(^▽^;)
なのに、お題の信号機が入っていたのがものすごい笑えましたが。
「信号機の波」ってなんでしょうねぇ←聞くな(笑)
てなわけで、今晩なんとか時間を作れたら来ますねー♪