社長!好きです!

「はい、秘書室です。」

内線だ。


『営業部の木村だけど

デコいる?』


は?


「あの・・」


『デコちゃんいないの?』


デコちゃんって誰?

辺りを見回し・・・


ああっ!


「少々お待ちください。

ただいま代わります。」


すぐにそう言ったら・・・



『え~!』

って驚きの声?


「何でしょうか?」


『デコで分かったの?

すごい失礼だね。』


相手は笑っている。


は?

あ・・・
ハメラレタ・・・



「いえ・・

あの・・


あれ~?誰のことでしょうか?」



誤魔化してみたけど・・・


『今さら遅いよ。

いるなら代わって。』


笑いながら言われてしまった。


マジですか・・・



「お待ちください・・。」


保留のボタンを押して

秘書室の奥の席

何やら真剣にパソコンを打ってる人―――
秘書室長



「室長、営業部の木村さんからお電話です。」


木村さんがさっきの会話のこと
言わないことを願う。