たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

「...そうかよ。
お前たちにはがっかりした。

そんなに歌いたくないなら、お前たちのパートは音源でも流しとくから歌わなくていい。

ステージにも立つな!いいな!絶対だぞ!」



苛立ちを隠しきれずに、だんだん語気が荒くなってしまう。




「兄さん、ごめん...。
今のは私が間違ってました。
ちゃんと歌うから...。」


「俺も間違ってました。
ごめんなさい...。」


「無理して歌ってもらわなくても結構!
ステージには絶対に出させないからな!
事務所には俺から言っておくから、ツアー中はゆっくり休めよ。

そうだ!二人で旅行にでも行ってきたらどうだ?
最近はまとまった休みなんてなかっただろ。」




兄さん、と情けない顔をしてすがりついてくる2つの手を容赦なく払いのける。


我ながら大人げないことは分かっている。
そもそも俺にメンバーをステージに出す、出さないなんて決める権限があるはずがない。


が、さっきの発言をどうしても許すことができずに、ついムキになってしまう。