「女に嫌われるぞ!」
「『女』とか言うな、ケツの青いガキんちょが。」
「うるせー!」
「…………。」
なんなの、この二人……。
どっちも口悪いっていうか…
口調、似てるし。
それに。
んん……?なんか、顔も似てない?
「…ああ、アレ?俺の弟。」
………お、弟?!
「え、だって小さくない?!何年生?」
「ああ見えて、3年。チビでよく1年と勘違いされるから……無駄にデカい俺にヤキモチ丸出しっ。」
『無駄に』って……。
私は思わず吹き出す。
そんな私達を見つめる少年は……。
うん、
きっと小さい頃の新野がそうだったであろうというような……
かわいらしさがある。
将来のイケメン候補(?)。
「コラ。じっと見るな、そこの『チビ』。」
カワイイ容姿と裏腹に……
生意気な言葉が私の心をちくりと刺す。
「バカっ、チビに『チビ』って言っちゃダメだろッ!」
すかさずフォローする新野だけど……
言っちゃってるよ、君も。
「ちょい待ってて。」
新野は私にそう断ると……
逃げ去る弟くんにあっという間に追いついて、
何やらがんじがらめにする。
「……ホラ、今のうちに仕返ししてやれッ。」
どっちが子供なんだか……。
そんな、小学生と対等な彼に笑いが込み上げるけど……。
二人の姿があまりに微笑ましくて……
ずっと見ていたい気さえした。
「……ヨーシ、待ってろよ~!バレー部必殺をお見舞いしちゃう♪」
わくわく…といった笑顔の新野と、
「…げ。」っと顔をしかめる陸くん。
私は屈んで雪を握る。
「……イテテ……、おい、早くしろって。」
陸くんが新野の腕の中で暴れる一方で……
毛糸の手袋に雪がくっついて、慌てる私。
「…面倒くさいッ。」
短気な私は手袋を投げ捨てて……
素手で雪に挑む。
出来上がった雪玉は、とても…上出来。
私は左手に持って、
「西中キャプテンをナメるなよ~ッ。」
それを、宙に上げる。
「『女』とか言うな、ケツの青いガキんちょが。」
「うるせー!」
「…………。」
なんなの、この二人……。
どっちも口悪いっていうか…
口調、似てるし。
それに。
んん……?なんか、顔も似てない?
「…ああ、アレ?俺の弟。」
………お、弟?!
「え、だって小さくない?!何年生?」
「ああ見えて、3年。チビでよく1年と勘違いされるから……無駄にデカい俺にヤキモチ丸出しっ。」
『無駄に』って……。
私は思わず吹き出す。
そんな私達を見つめる少年は……。
うん、
きっと小さい頃の新野がそうだったであろうというような……
かわいらしさがある。
将来のイケメン候補(?)。
「コラ。じっと見るな、そこの『チビ』。」
カワイイ容姿と裏腹に……
生意気な言葉が私の心をちくりと刺す。
「バカっ、チビに『チビ』って言っちゃダメだろッ!」
すかさずフォローする新野だけど……
言っちゃってるよ、君も。
「ちょい待ってて。」
新野は私にそう断ると……
逃げ去る弟くんにあっという間に追いついて、
何やらがんじがらめにする。
「……ホラ、今のうちに仕返ししてやれッ。」
どっちが子供なんだか……。
そんな、小学生と対等な彼に笑いが込み上げるけど……。
二人の姿があまりに微笑ましくて……
ずっと見ていたい気さえした。
「……ヨーシ、待ってろよ~!バレー部必殺をお見舞いしちゃう♪」
わくわく…といった笑顔の新野と、
「…げ。」っと顔をしかめる陸くん。
私は屈んで雪を握る。
「……イテテ……、おい、早くしろって。」
陸くんが新野の腕の中で暴れる一方で……
毛糸の手袋に雪がくっついて、慌てる私。
「…面倒くさいッ。」
短気な私は手袋を投げ捨てて……
素手で雪に挑む。
出来上がった雪玉は、とても…上出来。
私は左手に持って、
「西中キャプテンをナメるなよ~ッ。」
それを、宙に上げる。


