風が体を包む。 その冷たさが、冬を奏でているような気がした。 季節はすでに暦を新しく変えた1月 雪こそ降りはしないけど本格的な冬の到来 そんな寒空にもかかわらず、校舎の屋上の片隅に腰をおろすのは 俺 倉田 朔也 この高校の2年生 こんな時期に屋上で弁当広げる奴なんて 教室に居場所のない そんな俺ぐらいなもんだよな