とりあえず
筋肉マッチョな先輩からの痛恨の一撃は

なんとか
回避。






同じ学内、
どこで先輩の目が光ってるかわからんってことで


とりあえず
登下校とか一緒してるけど……








はぁ………









「あ…えと…?」


「いや、なんも。で?何の用?」


「あ…うん…えと…あたし…しばらく放課後、図書室寄るから…」








360度
どこから見回しても

華やかさのかけらもないこんな薄暗い女

やっぱ俺的に無理。









「ふ~ん、じゃあな」


「あ……うん…」









こっちから別れたいって言い出したら

またややこしくなるけど



コイツが言い出す分には問題なし

こんだけ素っ気なくしてりゃ、そのうち離れていくんじゃね?








ただ…

寂しげな小さな背中に罪悪感は多少残るけど



でも
俺より、もっと大事にしてくれるヤツなんているだろうしな






俺はとりあえず…







「なぁ、M女との合コンっていつよ?」

「あれ?お前遊べねーんじゃ…」


「ここではだっつーのっ、それよりよ~…」









めんどくさいの嫌いだし?







「連れて歩くなら根暗より美人だろ」







今がたのしけりゃ
それでいいじゃん