[澪]
「ふ~ん…
一度お手合せ願いたいものね~。」


[斎藤]
「あぁ、是非とも。」



…澪と斎藤が目を輝かせている。


[土方]
「おい…
まさか今からするんじゃないだろうな。」


[澪]
「あったりまえじゃな~いっ!
あっ、莉瀬ちゃん来たっ!
莉瀬ちゃ~んっ!」


[斎藤]
「では、俺も。」


…なんとも
救いようのない試合好きだ。






[土方]
「おい、てめぇら!!
いい加減にしろっ!!!
おいっ澪!!
お前は今日は巡察があるだろうがっ!
それと斎藤っ!
お前も今日の夜の巡察の準備しとけぇっ!」


[澪]
「ちぇ~っ!
いいじゃない、
隊士の稽古ばっかりじゃ
つまんないんだもの…」


[斎藤]
「す、すみません、副長。
今すぐ戻ります。」


聞き分けの良い斎藤に対し、
まだ粘る澪…。


[原田]
「まぁまぁ、澪。
試合なら明日でもできるだろ?
今はよしとけって…。
土方さんが怒っちまうぞ?」



………これまた収集のつかない事態になりそうなので
原田が澪を沈める。

さすがの澪も
兄貴分の原田には何も言えないらしい…


[澪]
「左之が言うんだったら
今日のところは退いてあげる。
でもトシのけ~ちっ!
けちけちけちけちけちけちけちけちけち~っ!」

…言う事だけは言う澪であった…。