[澪]
「…あのねぇ、左之さん。
島原に行くのもいいけど
程々にしときなさいよ?
鬼の副長さんが知ったらどうするのよ…。」
[原田]
「大丈夫だって。
…てことで、ここは一つ。
内緒ってことで頼むぞ?」
人差し指を唇に当てて
意味深な笑みを浮かべる原田。
[澪]
「…はぁ。
どうなっても知らないからね。
行くんだったらさっさと行かないと
見つかっちゃうわよ?」
[原田]
「さすが、新選組一の美人。
話が分かるな。」
嬉しそうに笑う原田に澪が一喝。
[澪]
「はいはい、
…ってトシが来てるわよっ!?
ほら早くっ!!!」
[原田]
「あぁ。
それじゃ、行ってくるな。」
[澪]
「ふふっ、いってらっしゃい。」
原田達を送り出すと
早速、三人で…いや二人の
言い合小突き合いが始まった…。
[永倉]
「左之ー?早く来いよ!
今日も飲みに行くぞー!」
[藤堂]
「新八っつぁんの場合、
酒より女の人だろー?」
[永倉]
「うるせー!
子供が生意気言ってんじゃねぇよ。
第一お前は…」
…ほっとこう。
それが澪の出した結論であった。