[土方]
「おい澪、

尋問中に
勝手に入ってくるんじゃねぇよ。」


[澪]
「いいじゃない、別に。

どうせ、聞き出せなかったくせに。」


この女…ある意味

新撰組の中では

一番なんじゃないのか?


[土方]
「う゛…。」


[澪]
「ほ~ら、図星でしょ~?」


あの鬼の副長とも言われた
土方歳三が

南澪とかいう女に

頬を突っつかれている。



…なんとも笑える光景だ。



[土方]
「あ~もうっ!

此奴のことは澪に任せるっ!!」


[澪]
「はいはい♪

ん~と…それじゃ、
まず名前教えて?」


[莉瀬]
「藤井莉瀬だ。」


[澪]
「それじゃ、よろしくね!」


…今日は何度

名前を聞かれるのだろうか…。



…まぁ、どうでもいいけど。


[澪]
「ん~、じゃあ手始めに

屯所の案内しましょうか。」


[莉瀬]
「その前に一つ良いか?」


[土方]
「なんだ?」


[莉瀬]
「…なぜ女人禁制のはずの
新撰組の屯所に

刀を差してる女がいる?」