…それからも
二人の睨み合いは続き、
しばらくしてから
優しそうな体格の良い人が
入ってきた。
局長の近藤勇だ。
[近藤]
「君は…誰だい?」
[莉瀬]
「藤井莉瀬。」
[近藤]
「それで、どこから?」
[莉瀬]
「江戸だ。」
[近藤]
「…そ、それで君は
長州の間者なのかい?」
[莉瀬]
「違う。」
[近藤]
「そ、そうか…。」
[土方]
「…で?
近藤さん、
此奴はどうする?」
[近藤]
「ん~…どうすればいいものか…。」
[土方]
「…はぁ…。
それじゃあ、
此奴の身の潔白が証明されるまで
ここで軟禁…でどうだ?」
[近藤]
「あ、あぁ…トシがいうのであれば…。」
[??]
「女の子を
こんなむさ苦しい男所帯に置くつもり?」
そう言って入ってきたのは…
[澪]
「南澪よ、よろしくね?
あ、一応女よ。」
刀を差してはいるが、
綺麗な女の人だった。


