_______________
[莉瀬]
「ん…」
ここは…?
気を失っていたのか
私はどこかの林に横たわっていた。
[莉瀬]
「兎に角…歩いてみようか…」
じっとしてては始まらない。
林を歩いていると…
どこかの角にでてきた。
[莉瀬]
「ここ…まさか…?」
今見ているものは…
言ってみれば
時代劇で見たことのある
セットのようなもの。
それが眼中いっぱいに広がっている。
[莉瀬]
「………」
しばらく何も考えられずに
ボーッとしていると…
―ドンッ…
[浪士]
「おいっ!てめぇ、ふざけんなよっ!
いきなりぶつかってくんじゃねぇっっ!」
[莉瀬]
「…ほざけ。下郎が。」
[浪士]
「この野郎っ!言わせておけば…っ!!」
[莉瀬]
「話にならんな…」
[浪士]
「うぉぉぉぉーっ!!」
浪士とやらは
頭に血が昇りやすいのか…?
…まぁ、気絶でもさせれば
どうにかなるか…。


