俺は、男の態度に惑わされて本当の事を言ってしまいかなり後悔した。




ある意味恥ずかしい事だったからだ。




昔のたった一度の賞の選考に残った事を人に話し今は、携帯小説にすがってるなんて見られる事は、俺にとって恥ずべき事だった。




「なるほど。携帯小説での実績は、何か賞とかないのかな?」




「無いよ。そんなに二年くらいじゃなかなか難しいよ。」




「君さあ、四十五歳だよね。

まぁ今から青年実業家を目指すとかよりましな気がすると思うだろう?

だけど、俺から見たらいわゆる芸術系ってのかな作家とか詩人とか写真家とかミュージシャンの方がタチが悪いよ。」




「何故タチが悪いんだよ。」




俺は、男の態度に完全に怒りが湧いていた。